【再追記】2018/1/3、支援技術利用者向け終了後についてはこちら
【追記】初出2016/7/31、RS1のISOクリーンインストールに関する記述を2016/8/3追記致しました。


Windows 10の一般向け無償アップグレードが無事(?)2016/7/29 19:00を以って(表向きは)終了しました。

先の記事でも報じたとおり「Windows 10を入手する」アプリ(GWX.exe)での開始が封じられ、更に順次タスクトレイの表示すらも消えつつあるようです。これで昨年頭以前のKB3035583配布開始頃の状態に戻りましたね。


あわせて、Windows 10 ISOイメージの配布ページからも今すぐアップグレードの表示が消えました。

ところがまだWindows 10のデジタルライセンス認証発行サーバー自体は動作しているようです。
ここで幾つかライセンス認証についてを検証してみました。
一連の流れに関しては、Twitterのツイートで実況しておりましたので、そちらを引用します。

【2017/3/23追記】TH2時点のものですが、一部を除きRS1でも同様に未だに行ける模様です。 
行ったテストの内容は以下のとおりです。全てVMWare上の仮想PCにて実行しました。また、特記が無ければ新しく仮想PC自体を作り直してから実行しています。
  1. 仮想PCにTH2(Build 10586)をいきなりプロダクトキー無しインストールするとどうなるか?デジタルライセンス認証が誤って適用されないか?(あくまで対照実験です)
  2. 期限の午後7時を過ぎてから、ライセンス認証が済んでいない状態でデスクトップ画面が表示されている、TH2(Build 10586)に7または8.1のキーを入れた時にまだ認証されるか?
  3. 新たに今日から始まった「障碍者向け支援技術製品をご利用のお客様向け Windows 10 無償アップグレード」の実施条件は?その手順は?
  4. 認証が済んでいる7または8.1からTH2のISOイメージによるアップグレードを行った場合も、まだ認証されるか?
  5. RS1(Build 14393)のクリーンインストール時に7または8.1のキーを入れると認証されるか?


1.仮想PCにTH2(Build 10586)をいきなりプロダクトキー無しインストールするとどうなるか?デジタルライセンス認証が誤って適用されないか?

A.動作としては正しく、ライセンス認証を求められる、認証なし状態になります。これによって仮想PCが他のデバイスと同一視されている可能性を排除しています。


2.期限の午後7時を過ぎてから、ライセンス認証が済んでいない状態でデスクトップ画面が表示されている、TH2(Build 10586)に7または8.1のキーを入れた時にまだ認証されるか?

A.認証されていない1.の仮想PCに対し、午後8時頃に7のProfessionalキーを入力しました。期限は過ぎているはずなのに、正しくデジタルライセンス認証が発行されました。TH2でのみ有効だと思われます。

3.新たに今日から始まった「障碍者向け支援技術製品をご利用のお客様向け Windows 10 無償アップグレード」の実施条件は?その手順は?
【2017/3/23追記】問合せ方式に変わったようなので、この方法は現在使えません。
【2017/4/25追記】英語サイトに飛ぶとまだ使えるようです。まだ試していませんが、恐らく可能です!
【2018/1/3追記】この方法は、2017年末にて終了しました。代わりに4.または5.の方法をお使いください。



A.実施条件は表向き「障碍者向け支援製品をご利用のお客様向け」となっていますが、ツールの実行には全く制限がありません。ナレーターや拡大鏡の起動を1度でもしていることが条件とかではなく、「Windows 7/8.1のライセンス認証が済んでいること」さえ満たしていれば、誰でも実行できます。
また、DLするツールが「Windows 10アップグレードアシスタント」であるため、リンクを踏むURLが違う以外には一般向けと何の変わりもありません
そして認証も余裕で通ってしまいました

4.認証が済んでいる7または8.1からTH2のISOイメージによるアップグレードを行った場合も、まだ認証されるか?
【2018/1/3追記】RS3(16299)でも問題ありません。

A.午後10時頃になっても、まだ認証されました

5.RS1(Build 14393)のクリーンインストール時に7または8.1のキーを入れると認証されるか?
A.新しくデジタルライセンス認証が発行されるようです。



まとめ
2.~5.すべてにおいてまだ有効でした。
【2018/1/3追記】3.は使えません。2.または4.または5.が現在利用できます。

「Windows 10を入手する」アプリが停止したとは言え、3.の障碍者向け施策がある限り、7/8.1からのアップグレードによるデジタルライセンス認証発行サーバーは停止しないと思われます。
【2017/3/23追記】予想を裏切られました。しかし、まだライセンス発行しているのを見ると実は無料でいいからWindows 10にしてほしいってことでは。

間に合わなかったよ、という方も落胆せずに4.か5.の手法をまず試してみてはいかがでしょうか。